世渡りの術
会社員だった頃、恐ろしい先輩がいて
お昼はいつも一緒で、たまに私の苦手な料理の店とかも
内心嫌々ながら、仕方なくついてく事が多々ありました。
そのたびに
先輩「ここってやっぱ安いしおいしいよね!」
私「そうですよね♡(全然安くないしむしろ苦手です!!)」
こうやってその場を切り抜け、空気を絶対に壊さないようにしながら
大人って無駄な事で成り立ってんだなあ…って思ってました。
おかげさまで、波風をたてる事なく無事に働き続ける事が出来た訳ですが…
世渡りのためとはいえ、相当なストレスも感じてました。
あのとき正直に「私ここ、苦手なんです」って言えてたら…
どんなに楽だっただろうか。
いやいや、かえって苦労する事になったんだろうか…
今となってはわかりませんが。
ところが最近、にゃんちを見てて思いました。
私が買って来たお菓子を食べて
気に入ったときは即、喜びますが
逆に気に入らなかった時
何にも言いません。(でも食べる)
それが私が買って来たやつだろうと、自分だろうと、別の誰かからの物だろうと、
うまいときはうまいし、
にゃんち好みじゃないときも別に嘘もつきません。
にゃ「あんまり俺は好きじゃない」
私「あそう」
…返事しながら、別に嫌な気分になるわけでもなく
こんな風に素直になれたら楽なのになあと、ふと思った訳です。